今回からコンクリート打設から支保工解体までの話をします。
前回も話をしましたようにコンクリートはナマ物です。
前回と重複いたしますが、前段階での準備について再度の確認が重要です。

 
★ コンクリート打設工事を行う前にその前段階としての確認するべき項目

  1.  打設当日の天候予報確認(晴雨予報・外気温度予報・風速予報等)
  2. 管轄行政庁(騒音規制届け)・管轄警察(道路使用許可)・近隣挨拶及び連絡 等
  3. コンクリート打設関連業者への施工計画説明・施工要点の説明 
    生コン工場・生コンポンプ業者・生コン打設業者・ガードマン会社 等

 

★  生コンクリート打設当日の確認事項

  1. 当日の天候状況
  2. 生コン運搬経路の道路状況(交通事故・交通渋滞等の状況変化)
  3. 生コンポンプ車の計画配車及び設置状況
  4. 生コン打設作業員の人数及び配置状況
  5.  型枠工事(支保工状況・締付け状況・建入れ検査状況等)の完了確認
  6. 生コンクリート打設部分の清掃状況(水洗い等)確認
  7.  配筋状態(被覆保持状況・差筋状況等)及び配筋保護仮設状況の確認
  8. 設備関係配管完了状況の確認
  9. 生コンクリート打設機械器具の始業時点検及び配置数量確認
  10. 生コンクリート打設工事の作業指示系統のコンクリート打設前の再確認

 

 ★  生コンクリート打設の注意事項

  1. コンクリート打込み順序及び打込み区画は計画通りに確実に実施する事
  2. コンクリートの打込みは片押しせずに均等に打込む事(型枠の変形等で精度が落ちたり偏荷重により危険)
  3. 階高の高い柱部や壁部は高所から直接打込まずに、ホッパー又は竪型シュート等を使って打込む事
  4. 階段等のコンクリート打込みは急がずに丁寧に充填状況を確認しながら打設する事
  5. 開口部下は、特にコンクリートが充填しにくいのでバイブレーター等で密実に打込む事
  6. バイブレーターはコンクリートを密実に充填するための機器なので、これでコンクリートを流し込まない事
  7. コンクリートの打込みは、柱は梁の下端まで 壁はスラブの下端まで行い、少し時間をおいてからその上部を打込む事
  8.  最上部のスラブは基本的に打継を行わず、1回で打ち上げる事
  9.  スラブ上にこぼれたコンクリートはきちんと清掃して除去しておく事